予防接種


娘が予防接種のお知らせをいただいてきた。保健センターでやるらしい。保健センターってどこ? 電話番号は書いてあるけど、住所が書いてない。みんな知ってんの? そっか、市民はみんな知ってるんだ、きっと。市民だけど、引っ越してきたばっかりだからわかんないんだもん。とか、ひとりごと・・ぶつぶつ・・。そういうのってたぶん住民届け出したときにもらったものの中に地図かなんか描いてあったのかも。それを手元にちゃんととっておいてる人は、いまぶつぶつ言ったりしません。保健センターに電話したら、懇切丁寧に教えてくれました。でも、こちらからの質問の返事「うん」はないんじゃない? まぁ、いっか。


そんなことを書いていたらいろんなことを思い出した。


転勤のない人たちは、よそから来た人は、いろんなことを知らないでいるってことに気がつきにくいのかもしれない。市役所に勤めている人は、きっと、たいてい、ずっとここの市民だ。いままでも、これからも。市のおたよりは、市民ならたいてい知っているようなことは、いちいち詳しく書いていない。それは、仕方がない。でも、さびしい。まえ住んでいた町には町民の歌というのがあって、町民音楽祭に小学生の合唱があるというので娘を見に行ったら、ステージの小学生だけじゃなく、客席の町民が全員起立して、大合唱だった。そんな歌知らないよ〜。さびしかった・・。


予防接種ってちょっと嫌だな、なことなんだよね。ちょっと嫌だなと思っていることのためのもろもろで、嫌な思いをすると、ますます印象が悪くなる。そういうことにかかわる仕事をしている人には、そういうことに敏感でいて欲しいと思う。

学生のとき、公衆衛生学かなんかの実習で、下水終末処理場の見学に行くことになったとき、ちょっと嫌だなと思った。だって、下水終末処理場って、市内の下水が全部流れて集まってくるところでしょう? 汚いんじゃないかな、臭いんじゃないかな、って思っちゃったんだもん。そこで働いている人には、失礼だけど、ホントにそう思っていた。でも、行ってみたら、それより前に見学に行っていた浄水場給食センターよりずっとずっと明るくて、清潔感があったのです。働いている人もみんな親切で、説明が丁寧でした。見学に行く前に嫌なイメージを持っていたことが恥ずかしかったです。ここで働いている人は、みんなプロだなと思いました。なんでも、仕事をする人は、プロ意識が大事だと思います。

きょうの、保健センターの電話で対応してくれた方の「うん」はいただけませんが、他はほぼOKでした。プロの対応です。←何様のつもり?


娘が生まれたとき(予防接種法が何度か変わっているので、いまとは違っていて)、三種混合予防接種は町が無料でやってくれるのは1歳からだった。でも、百日咳は怖いので、3ヶ月になったら受けたほうがよいというお医者さんの話を聞いて、有料でもいいから受けさせたいと思って、3ヶ月健診のとき、保健婦さんに有料でやってくれる病院を教えて欲しいといったら、ここ何年も、この町で百日咳は出ていないから受ける必要はない、と言って教えてくれなかった。せっかくそう教えてくれたのに、自分で探して受けに行くのは気が引けてやめてしまった。人の言いなりになったのがいけないと言われればそうだけど、すごい田舎で、町に小児科はなくて、小児科のある病院へは山道を一時間も走らなくてはいけないし、その小児科も込んでいて待ち時間3時間はザラだし、3ヶ月の乳児を連れての外出は育児ノイローゼ気味のわたしには、タイヘンなことだったのだ。受けなくていいといわれて少しほっとしたのかもしれない。保健婦さんっていうのは、子育てで不安な新米ママをほっとさせる存在のはずでしょう? それに、新米ママなりにいいお母さんって言われると少しうれしかったし。受けなくていいって言ってるのによその病院で予防接種を受けたハンコが押してある母子手帳を次の健診でその保健婦さんに見られて嫌なお母さんって思われるんじゃないかと思うと怖かったし。←考えすぎ

でも、愚かな新米ママですから、そう思ってしまったんです。そして娘は、ここ何年もその町で出なかった百日咳にかかってしまったんです。死ぬんじゃないかと思ってすごく怖かった。

そして1歳になって町の無料の三種混合接種に行ったとき、百日咳にはかかっているので二種にしてくださいって言ったら、三種を打っても害はないって言われて、ちょっと頭にきた(ホントはすごく)。それで、3ヶ月検診のときに言われたことなんかを話して二種にしてもらったんだけど、保健婦さんにすごく冷たい対応をされて悲しかった。第2期の接種のときには、二種の注射液は用意しているけどこれ100人用なんだよね、たった一人にしか打たなくても封切っちゃうと99人分捨てないといけなくてもったいないんだよね。10人用の注射液取り寄せるからまた別の日に来てくれない?って言われた。仕事休んで来たのに、ここ一週間くらいは、いつも以上にこどもの体調に気をつけてきたのに、すごく失礼だなって思ったんだけど、何人かいた保健婦さんの中に私が仕事でお世話になっている人もいたので、文句も言いづらくて、また、出直しすることにしてしまいました。田舎に住んでいると、町とか、公的な機関の人になんとなく遠慮してしまうことが多いです。仕事で必要なときは、相手が誰だろうとちゃんと戦いますけどね。←こどものことでも戦えよ!

乳児健診と予防接種は、同じところがやっている事業だし、育児中の母親の支援は精神面も含めて、町の保健婦さんの重要な仕事のはずです。ちゃんとプロの仕事をして欲しかったです。