先日1年以上ぶりくらいに会う友人が
ひどくやせていて別人のようではじめ彼だと気がつかないくらいだった


いつものメンバーで
しばらくはいつものように楽しくおかしくにぎやかに盛り上がっていたのだけれど
そのうち
実は胃を2/3取ったんだよねって
初期のガンだったって
手術の話なんかを聞いていたら
ダーリンの手術のときのことを思い出したり
お酒が入っていたりしたものだから
なんだかすごくこみ上げるものがあって
笑いながら話してるけど
だってガンでしょう?
初期だから大したことないんだって言うけど
だってガンだよね?


実はちょっと参ってたって
仕事に夢中で家族の事を顧みないタイプだったんだけど
子どものことも心配なところがあるのにほったらかしてたけど
そういうことを考えるようになって
病気はいいきっかけだったのかもしれないって
知らない人が話しているのを聞いたら
月並みな話だけど
これが20数年の付き合いの友だちの話だと
月並みな話も月並みじゃない


うっかりしてたけど
わたしたちはもうすでに誰がガンになってもおかしくない年齢で
でも、近くにそんな人がいなかったので考えたことがなかったけど
もしかしたら言わないだけで
わたしが知らないだけで
手術したっていう人はいっぱいいるのかもしれない


2年前
腫瘍があります、多分悪性です、できるだけ早く手術をしたほうがいいです
そう言われて
わたし、死ぬのかな
どうしてわたしだけ?
そう思ったこともあったけど
わたしだけじゃないんだよね、本当は


多分悪性ではないということが少しあとでわかって
今はもうそんなこと忘れていたけれど
自分が死ぬかもしれないことを考えていたときのことを思い出さされた夜