父のいない年越しの宴
兄の家族とわたしの家族が集まり
いつもよりずっと人口密度が高いお茶の間だけど
テーブルに父の姿がない
いつも父が座る場所に兄
宴のはじまりの言葉は兄かと思ったら末席の母
このごろ少しボケてきたんじゃないかと心配しているんだけど
まだちゃんとしてるのか、がんばりすぎてるだけなのかわからない
いまごろ父は病院のベッドでひとりさびしくしていないかと気になりながら
ひさしぶりに会う兄家族が元気そうで楽しく盛り上がる
命が危ない状況でないのが救い


きょうも父を見舞い
一応新年のあいさつをしてから
きのうの夜のことや母の様子など話す
父はひとりで家にいる母を心配したり
きのうからの食事のことなどを話したり
病院で過ごすことはそれほどさびしいものではないとちょっとつよがり


病院で新年を迎える患者さんに心をくだいてくださっているらしいことに感謝